コラム

部下を成長させる「振り返り」とは?|振り返りのフレームワーク

皆さんはどんな振り返りをされていますか?

「振り返りは大事」と思っている人が多い一方で、振り返りの方法を問われると明確な答えがないという人が意外にも多くいらっしゃいます。そこで今回は、振り返りの型についてまとめてみます。


忙しい現場では、「そもそも振り返りを行う時間がない」と言われることも少なくありません。

まずは振り返りの目的と重要性から考えてみましょう。

振り返りの目的とは?

仕事を振り返るのは、仕事のプロセスや結果を整理し、気づきを得て、改善に向けた行動に移すためです。最初に立てた計画が完璧であることはなく、また環境や前提条件が変わることも多いため、実行した結果を定期的に振り返ることで軌道修正を行います。


一般的にPDCAというフレームワークの認知度が高いため、振り返りは「CheckとActionのあたり」とイメージする人が多いかもしれません。

PDCAサイクルは、計画と実行に重きを置いてしまいがちな業務の流れに、実行後の評価・見直しと改善のプロセスを付加することで、業務の質を継続的に高めていくことを目的としたフレームワークです。

しかし、概念的に理解しているだけの人が多く、具体的な振り返りのやり方については語られていないことがほとんどです。そのため、頭では振り返りが重要と分かっていても、日々忙しく仕事をしている中で振り返りがおざなりになってしまっています。


忙しいからといって振り返りを蔑ろにしていると、非効率が改善されなかったり、間違った状態のまま進めてしまい手戻りが発生したりと、いつまで経っても仕事は減りません。

実行だけして振り返りをしない場合、部下も成長しないので業務を任せることができず、マネジャーの業務量は増える一方です。


今回は、複数ある振り返りのフレームワークから、使いやすい2つをご紹介します。

振り返りの手法①|KPT:継続すること、改善すること、挑戦すること

振り返りの手法の中で特に有名なのが、Keep(継続)/Problem(問題点)/Try(挑戦)の頭文字をとった「KPT」というフレームワークです。


 Keep:よかったこと、上手くいったこと、今後も続けていくこと

 Problem:悪かったこと、今後改善していくこと

 Try:次に取り組むこと、新しく挑戦してみること


継続すること、改善すること、新たに挑戦すること、を分けて考えることで、多面的に振り返りができるようになっています。

Keepでは実行の結果上手くいったことを書き出します。暗黙知になりがちな成功事例やノウハウが形式知化されるためナレッジシェアに繋がります。Problemで課題の把握、Tryでその解決策が検討されるためプロセス改善でも優れたフレームワークです。


良い点は継続することで伸ばし、悪い点は改善する。

次に取り組むことも明確になり、しっかりPDCAサイクルを回していくことができます。

振り返りの手法②|YWT:やったこと、わかったこと、次にやること

もう1つ紹介します。日本語の頭文字をとって、YWTと呼ばれるフレームワークです。


 Yやったこと(行動):実際にどんなことをやったのか

 Wわかったこと(気づき、学び):どんな発見があったか、何を学んだか

 T次にやること(改善、挑戦):改善すること、新しく挑戦すること


Yで実際の行動を振り返り、Wでそこからの学びを書くことで内省を深め、Tで次にやることを明確にする。YWTもしっかりPDCAサイクルを回せる振り返りの手法です。


やったこと(事実)に対して、分かったこと(解釈)を書き出します。

解釈は人それぞれ捉え方が異なります。自分なりの解釈を行うことで、経験したことを学びとして定着させるのに優れたフレームワークと言えます。

振り返りの型として、2つのフレームワークを紹介しました。

T(次にやること)は共通しており、どちらも次のアクションが明確になるようにできています。


 ・ナレッジシェアとプロセス改善に適した「KPT」

 ・内省を促し学びの定着に適した「YWT」


忙しい現場では実行に重きが置かれてしまいがちです。

ぜひご紹介したフレームワークも参考にし、場面や目的に合わせた振り返りを実施してみてください。

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