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管理職研修は「集合(集団)研修」が最適なのか?|令和時代の研修の選び方
育成施策といえば研修、研修といえば集合(集団)研修という固定観念はありませんか?
多くの企業で、新入社員研修を「研修+OJT」という枠組みで行っているため、第一に集合(集団)研修が想起されるのではないかと思います。
ただ、研修は、対象や目的により、必ずしも集合(集団)研修が最適とは限りません。
身近な事例から目的に合う研修の選び方について考えていきます。
目次
集団と個別の違いとは?|身近な例から学び方を考える
「学ぶ」という行為では、学習塾や自動車免許が馴染み深いのではないでしょうか。
学習塾は「集団」と「個別」がどちらも存在し、利用者が選んでいます。
自動車免許は、学ぶ内容により「集団」と「個別」を使い分けています。
まずは、これら2つの学ぶ場面から、集団と個別の違いを整理します。
2つの事例からまとめると、集団と個別の学び方の違いは以下のようになります。
教え方 | 学ぶ内容 | 特徴 | 価格 | |
集団 | 全員一律 | 普遍的な地域 | 周囲の刺激、親交 | 安い |
個別 | 個人に合わせて | 実技/スキル | 相談しやすい | 高い |
以上を踏まえて、ここから企業研修について考えていきます。
新人研修には「集団研修」がマッチする
新入社員の育成は、「研修+OJT」で行う会社が多く、研修は「全員一律に一定水準以上の知識習得」を目的としている場合が多いです。それ以降は、良くも悪くも現場でのOJTに任せる格好です。
それを踏まえて、新人研修の特徴を洗い出すと以下のようになります。
・ 学ぶ内容 : 基礎的なビジネススキルの習得(全員一律に一定水準以上を目指す)
・ 特徴 : 配属への影響もあり、周囲の刺激がモチベーションにつながる
・ 特徴 : 同期のつながりを作る意図や、互いのフォローアップを期待する側面もある
・ 価格 : 個別に実施するほど研修コストをかけられない
このように考えると、新人研修は「集団研修」の方が適していることがわかります。
では、管理職研修はどうでしょうか?
管理職研修は、目的により「個別研修」が良い場合がある
管理職研修は、目的や学ぶ内容により、適する学び方が変わります。
大手企業では、③学べる環境提供としてe-learningやMBA補助などを行っていたり、④マネジャー同士の親交目的でレクリエーション的に実施する例もあるようですが、主な目的は、①マネジメント知識の習得、②マネジメントスキルの向上の2つです。
それぞれ、集団と個別、どちらの学び方がマッチするでしょうか?
① マネジメント知識の習得は「集団研修」
労務管理やコンプライアンス、制度/ルールなどは、マネジャーに昇格したタイミングで、全員一律に最低限の知識として身につけてもらいたいものです。
このように、最低限のマネジメント知識や社内ルールなど、全員が知っておくべきことは集団研修で低コストで伝えていくのが適切です。
注意点としては、労務管理やコンプライアンスの問題が発生した時、それは知識(知らなかった)が問題なのかどうかということです。
多くの場合、知識不足ではなく、知ってるが行動できないというスキルの問題です。
集団研修は、知識の習得には適しますが、スキルとして身に着けることができるかは、研修後の個人任せになってしまいます。
スキルの問題の場合は、個別に経験に即して学ぶ方が適するため、「問題は知識不足なのか?」と考えてみてください。
② マネジメントスキルの向上は「個別研修」
マネジャーは経験豊富な方が昇格することが多いため、知識不足が問題になることは少なく、実際のマネジメントで知識を活かせていない(行動に移せていない)というスキルの問題であることが多いです。
知識を学ぶ研修を提供しても「そんなの知ってる」となるだけで、解決しません。
スキルを磨くには、個別に、実際の課題解決のために学び、実行し、効果を実体験することが一番です。
では、なぜマネジメント研修も集団型でやってる企業が多いのでしょうか?
マネジメントの個別研修はこれまでなかった
研修会社は、多数に満足を感じてもらいやすい講座を作り、集団に提供することで利益を得ています。
20名に研修するとして、集団だと1時間の人件費が、個別だと20時間もかかります。
また、個別にカスタマイズするには、「講師の質」が問題になりスケールが難しい。
そのため、個別研修が適する場合も、集団で提供せざるを得ない状況でした。
結果、学び方が合わず、直後の満足度は高いものの現場で活かされないということが多く発生しているのです。
しかし、テクノロジーの進化やデータ活用が広まってきたことで、個別にカスタマイズした学びの提供が実現できるようになってきました。
これまで「個別研修」の選択肢がなく、仕方なく「集合研修」を実施していた場合は、ぜひ研修目的にあった学び方を再考してみてください。
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